研究分担者 |
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 准教授 (50274676)
安孫子 啓 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (10282146)
大谷 忠 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
尾高 進 工学院大学, 工学部, 准教授 (30365506)
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研究概要 |
平成21年度の研究成果として,2007(平成19)~2009(平成21)年度の3年間にわたり,文部科学省研究開発学校として課題「持続可能な社会構築に必要な『技術リテラシー』『キャリア発達力』『エネルギー・環境リテラシー』の育成を重視する小・中学校を一貫(施設分離型)した新領域『ものづくり学習』の教育課程等の開発」で研究を実施中の新潟県三条市立長沢小・同荒沢小・同下田中学校(以下,三条3校)とのアクション・リサーチを実施した。 平成21年度の特筆すべき研究成果の第1点は,ものづくり学習領域に対する教員・保護者・地域の人達への理解増進と,啓発普及のために,ガイダンス資料集を作成した点である。 第2点は,平成22年度に3回実施した,三条3校の小・中学校が連携した「ものづくり学習領域」のワークショップ型授業検討会で討議された内容について分析した点である。分析の結果,ワークショップ型授業検討会を重ねるにつれて,討議内容が教育課程基準表で記載された到達目標による指導と評価の一体化に関する内容が増加することが明らかになった。さらに,小学校における授業検討会では,「ものづくり学習領域」の授業参観において,算数,理科,図画工作科の知識・技能を活用し,課題を探究する活動の具体を指摘した教員が多数いたことが明らかになった。 第3点は,三条3校の研究開発学校指定期間であった平成19~21年度の教研式標準学力検査CRTの縦断比較を行った結果,小・中学校ともに特に国語のCRTの得点が上昇したことが明らかになった点である。「ものづくり学習領域」の習得・活用・探究活動の充実と,ポートフォリオ学習の導入の効果と推察する。 第4点は,研究協力者の新潟大学附属新潟小学校磯部征尊教諭との協働研究により,小・中学校を一貫した「ものづくり学習」として,小学校3年理科のものづくり学習における評価事例集のデザインについて探究した点である。
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