初任期教師の成長を国語科授業の実践的知識の獲得とその成長という観点から探究した。結果は、以下の通りである。(1)初任期の1-3年目の教師は、授業ルーティンを確立し、その上に授業デザインと授業遂行の技術を習得する。また、子ども理解を深め、子どもとの関係づくりに慣れていく。これらを初任者研修指導教員などのメンターが支えている。(2)教師の初任期から中堅期への移行期である6-8年目においては、学校で中核的な働きを求められる中で、同僚性を深め、学校全体の中での自分の動き方や位置づけが明確になる。(3)6-8年目においては、これまでの自分の授業観、学習者観、学習観を変化させていく契機がある。
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