研究概要 |
本研究は,私立女子大学の小学校教員養成課程における広領域実践型「理科指導力」育成プログラムを開発し,その評価を行うことを目的としている。本年度では,以下の3点が,取り組まれた。 1模擬授業の構想・実施と成果報告 前年度,模擬授業形式も取り入れられた「理科概論」(K女子大学1年次生対象)の受講生に対するアンケート結果等に関する成果報告が国内外の理科関連学会で発表された。また,それらを参照しながら,模擬授業を位置づけた「理科指導法」(K女子大学2年時生対象)に関する成果報告も国内の理科関連学会で行われた。さらに,基礎習得プログラムとして平成21年度に取り組んだ「理科概論」に関する報告も理科関連学会の研究会で予定されている(平成22年5月)。 2アンケート調査 「基礎科学力教科に向けた提言」等を参考に、女子大学生の数学と理科についての現状が調査された。関連して「女子大学生の物理に関するアンケート調査」も実施され,数学教育学会や物理学会等の理科関連学会でその報告がされた。また,女子大学生を指導する大学教員に対するアンケート調査を行い,女子学生への印象や指導上の配慮事項等について発表が予定されている(平成22年5月)。 3関連指導の模索 広領域型の基礎的研究として「保育内容・環境と小学校算数・理科との関連指導」に関する研究がなされた。「環境(幼稚園教育要領)」と「算数・理科(小学校学習指導要領)」を結ぶ指導法のあり方が検討されるとともに,パソコンソフトを活用した指導案解説書の作成が取り組まれた。
|