ブリティッシュナショナルコーパスを用いた社会言語学の研究を発展させて、場面に応じた英文の産出を支援するための情報を英語学習者に提供するための第1段階として、コーパスでの使用域間で、文法、構文上どのような差異があるかを分析するプログラムを作成してその成果の一部を英語コーパス学会等にて発表した。 特に特定の動詞を中心に構文の解析をするツールについては、今後の研究に生かせるものと期待できる。ただし、構文解説ツール自体、その判定の精度に関して、さまざまな問題があり、今後の改良が望まれる。 また、今後教授法の中で融合することになる、絵解き英文法の理論については、規範文法の理論に反することなく、また視覚的に理解を促すものとして、動画による教授法が確立し近隣のケーブルテレビでの放送となった。これは、MACのソフトであるkeynoteを用いるもので、文法理論を動画にて視覚的に理解することを目指したコンテンツの作成となり、文法理論を積み上げながら、さまざまな構文をこの絵解きの画像により把握する、という企画は、今後、海外においても活用が可能であるものと考えている。 また、一般的な5文型の分類のほかに、筆者が提案している分類法(さらに2つの分類)についてもその有用性については、今後検証しつつ、教育現場に取り入れたい。 本年度はパソコンのe-learning教材としての運用も目指したい。 さらに、動画の動きについてもさらに興味を引くように吟味をしたいと考えている。
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