研究概要 |
田尻信一は、富山県内、関西地区、島根県の博物館施設を訪問し、国際理解教育を核にして、異文化、世界遺産、環境などのテーマから調査と資料収集を行った。また、米国で教員研修の実態、博物館を用いた授業の様子について調査を行った。これらの成果を含め過去三力年の科研研究の成果を大学紀要等にまとめるとともに、研究分担者の協力を得て、2011年2月11日に富山大学で科研成果の報告と教員等の教材開発支援のための参加型講演会を開催した(講師・演題は以下の通り。田尻信一・歴史教育、国際理解教育からみた博物館活用、田部俊充・地理教育から見た博物館活用、多田孝志・学校教育からみた博物館活用)。同講演会には、県内から教員・学生・学芸員134名が参加した。 多田孝志は、東京と九州地区の博物館を訪問し、平和教育をテーマにして国際理解教育に関わる資料を収集し、授業に活用できる学習材とした。また、富山大学での本科研報告会の講師をつとめた。これらの実践・活動を通して「総合的な学習の時間」における学習方法の在り方について方向付けた。 多部俊充は、研究代表者と米国シアトル、ポートランドの博物館と昨年参加したオレゴン地理懇話会講師の勤務校を訪問(アストリア市)し、オレゴン地理懇話会の成果を取り入れた授業を参観した。日本民家園と大学との連携プログラムを引き続き実施した。また、富山大学での本科研報告会の講師を務めた。 山崎保寿は、「学校教育目標を踏まえたカリキュラムの開発」(『「新たな職」をいかす校長の学校経営』教育開発研究所,2010年5月)等にまとめ、「総合的な学習の時間」コーディネーター養成講座(文科省・岐阜県教委主催、同年10月)の講師を務めた。 黒羽正見は、教師教育の面から,群馬県藤岡市教育委員会主催の学校の活性化とスクールリーダーについての講演と茨城県小中学校の校内研修への指導助言を行い,組織活性の一施策として,学校図書館の充実と博物館との連携の在り方について指導を行なった。
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