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2009 年度 実績報告書

幼児の声の技能を引き出す歌唱教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20530849
研究機関静岡大学

研究代表者

志民 一成  静岡大学, 教育学部, 准教授 (50320784)

研究分担者 今川 恭子  聖心女子大学, 人文学部, 准教授 (80389882)
キーワード教材開発 / 幼児の声 / 歌唱教材 / 音楽教育 / 発声技能
研究概要

昨年度より裏声を引き出すという観点で、子どものイメージを喚起しやすい歌詞、裏声を出しやすいメロディーや音域などについて考慮した教材の開発を進めてきたが、今年度も引き続き20曲程度の歌唱教材を試作した。その開発した教材を用い、ピアノ等の個人レッスン指導を行なっている研究協力者に、幼児への指導を実施してもらった。また指導の過程で、教材の改良も随時行なった。
教材の試行で得られた音声データや映像記録、指導の記録等を分析し、教材の有効性と指導法の評価を行なった。今年度は、とくに音声データの機器を用いた音声分析を実施し、声のピッチや、裏声・表声の換声点等のデータを詳細に分析した。その結果、教材のどういった特徴が裏声を引き出す上で有効であったかなど、その効果と問題点が明確となった。
また、静岡大学教育学部附属幼稚園においても教材の試行を継続し、教材開発に当たった研究代表者と研究協力者が園に出向き活動を行なった。活動の様子は、ビデオ映像とフィールドノートに記録し、現在、子どもの声はもちろんのこと、感性や想像力、表現力などに、どのような影響を与えたかなど、多角的に検証を行なっている。その結果をふまえながら、今後、子どもの声の能力を引き出すためのカリキュラム・モデルの構築を目指していく。
また保育者自身に教材を活用してもらうために、曲の演奏サンプルを録音した音源を制作し、指導のための手引きを作成中である。平成22年度においては、さらに全国の幼稚園・保育所等で指導を試みる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児の声の技能を引き出す歌唱教材の開発2010

    • 著者名/発表者名
      志民一成・中村かおり
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部研究報告 (教科教育学篇) 第41号

      ページ: 193-210

    • 査読あり
  • [学会発表] 幼児の声の技能を引き出す歌唱教材の開発 (3) 子どもの歌唱の分析と教材の有効性の検証2009

    • 著者名/発表者名
      志民一成・中村かおり
    • 学会等名
      日本音楽教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-10-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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