研究概要 |
本年度は、総合的な学習や社会科・生活科・道徳・特別活動等の市民性教育領域をコアとして,教科・領域の相互関係を再編成した,21世紀型の新しい学校カリキュラムの理論と実践の在り方についての情報収集を行うため、国内の学会や研究発表会への参加と外国でのシティズンシップ教育・グローバル教育に関する意見交換と資料収集を中心に研究に取り組んだ。国内では、全国社会科教育学会、日本公民教育学会、日本グローバル教育学会,関西個性化教育学会並びに第11回近畿地区小学校生活科教育研究協議会,神戸大学附属明石小学校研究発表会、同附属住吉小学校研究発表会、神戸大学による2回のESDシンポジウム等に参加して、市民性教育を基盤としたカリキュラム理論や授業構成論についての資料収集を行った。 また海外での活動としたは、シティズンシップ教育・グローバル教育の理論と実践についての意見交換と資料収集を行うため、イギリスのケンブリッジ大学で開催された「国際市民性教育会議」、韓国のソウルで開催された「社会資本形成に向けての教育のための国際フォーラム」並びにブルガリアの首都ソフィアで開催された「ヨーロッパ市民教育会議」に参加した。さらに、スウェーデンのストックホルム大学とスウェーデン国立教育研究所と公立学校、アメリカのツーソン大学とコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジや2つの高等学校を訪問した。またアメリカのワシントン大学からパーカー教授と博士課程の学生を招いて、第3回「国際市民性教育推進ネットワーク・セミナー」を開催した。さらに、ヨーロッパ市民教育を中心とした文献や資料を収集して読解に努めた。
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