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2010 年度 実績報告書

ストーリーマンガを含む大衆文化作品を素材とする異文化教育教材と教師用リソース開発

研究課題

研究課題/領域番号 20530858
研究機関日本赤十字九州国際看護大学

研究代表者

因 京子  日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60217239)

研究分担者 松村 瑞子  九州大学, 言語文化研究院, 教授 (80156463)
西山 猛  九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (40237756)
チョ ミギョン  九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (30351985)
キーワードストーリーマンガ / 異文化間理解 / 発話の解釈 / 文体的特徴 / 含意 / ジェンダー表現 / 発話の技巧 / ポライトネス
研究概要

今年度は教材開発研究のまとめの段階にあったため、異文化対応技能教育教材の作成と、その教材を国内外で広く使用することを可能にするリソースを整えることを中心に活動を行った。
教材としては、まず、中国語母語話者を主な対象とした日本文化理解教材『言葉の間を読む:大衆文化作品で学ぶ日本語コミュニケーション』を作成した。また、これを経験の少ない母語話者教師や非母語話者の教師が用いることを可能にするためのリソースとして、解答例およびその解説、日本の伝統文化や現代社会についての情報を盛り込んだ教師のための手引き書を作成し、補助金を使って冊子として印刷し、国内および中国を含む外国の複数の箇所で試験授業を行うことが可能な状況を整えた。さらに、大衆文化作品の分析から得られた知見を取り入れて、英語との比較の上に日本語の特徴の違いを意識させる、日本語母語話者にも外国人にも使用できる教材『国際医療人のコミュニケーション』を作成し、補助金を利用して印刷した。こちらは、研究代表者の所属大学での試用を予定している。
研究発表としては、ストーリーマンガ作品を教材化する過程で得られた知見をもとに、マンガ作品におけるジェンダー言語の特徴、その観察から何が見えてくるかを提示し、今後の言語研究の方向性を示す論考を中村桃子氏の編による言語学研究入門書『ジェンダーで学ぶ言語学』(世界思想社)に発表し、言語研究においてマンガが占める位置と意義を示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 低年次学生の基礎科目学習動機の向上を促す看護基礎教育の方法開発-医療現場を用いたドラマを用いて2010

    • 著者名/発表者名
      因京子・力武由美・吉永宗義・石橋通江
    • 雑誌名

      Intramural Research Report

      巻: 9 ページ: 51-65

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 聞き手指向の日本語ポライトネス2010

    • 著者名/発表者名
      松村瑞子
    • 雑誌名

      東アジア言語文化論究

      巻: 11 ページ: 27-38

    • 査読あり
  • [図書] 国際医療人のコミュニケーション2011

    • 著者名/発表者名
      因京子・力武由美・徳永哲・村上淑
    • 総ページ数
      1-95
    • 出版者
      日本赤十字九州国際看護大学
  • [図書] 言葉の間を読む:大衆文化作品で学ぶ日本語コミュニケーション2011

    • 著者名/発表者名
      因京子・徐燕
    • 総ページ数
      1-120
    • 出版者
      日本赤十字九州国際看護大学
  • [図書] 「マンガージェンダー表現の多様な意味」ジェンダーで学ぶ言語学(中村桃子編)2010

    • 著者名/発表者名
      因京子
    • 総ページ数
      73-88(1-252)
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2012-07-19  

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