研究課題
美術科をはじめとする芸術教科でも教科内容の充実と同時に、総合的学習の観点からも表現教育の可能性が探求されている。本年度においては、表現教育として「映像」の要素を取り入れ有機的調和を可能にする教材、カリキュラムを作成することを目的として研究の総括を行った。映像教育の基本として「光』を表現素材として設定した。特に研究の計画・方法として光の造形のなかでも光の原理的な要素を持つルミノグラムの研究を行った。映像機器による造形は、作業時間の早さ、正確さ、複製の容易さなどの特質がある。また機器の可能性と造形表現の発想を関連付けることもできるし、効果的に活用することによって、造形的可能性や表現領域を拡大することができる。このルミノグラフとは、暗闇の空間で光の動いた軌跡(光跡)を映像で撮影し記録したパターンである。この場合の動きとは、同じ光を素材としたペンジュラム・パターンのような振り子の減衰運動による規則的なものではなく、人間の動作などによる自由で有機的な光の動きを意味する。ルミノグラフは、光の持つ美しさや動きを視覚的な表現効果として持っている。本年度の研究の結果としては、ルミノグラフは、元にした光源の形や映像機器の動かし方を変化させることによって、さまざまな視覚的効果が得られた。その方法として、これらを変化させた実験を試みる必要があった。それによって、作られるパターンの傾向を知り、幅広く研究することによって、さらに効果的なパターンを創作することができた。最終的に、前年度までの研究結果により、美術と音楽.映像の融合によって新たな表現教育の内容と方法が解明された。さらに、それらのカリキュラム及び教材を具体的に統合し、研究の総括を行った。さらに、本年度においては、これらの学術調査及び研究資料の収集、それらから得た知見、そして事件研究の成果に基づき、各種の全国公募展、国際作品展、学会等にて教材としての作品発表を行った。
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基礎造形020別冊日本基礎造形学会20周年記念2012
巻: (サイズ:7×5cm) ページ: 45
2011春季国際交流作品展作品集[KSBDA International Spring Exhibition](開催地:Dongseo大学:韓国)
巻: (サイズ:50×50cm) ページ: 140
第61回モダンアート展作品集(開催地:福岡市美術館,ほか)
巻: (サイズ:123×102cm) ページ: 59
2011秋季国際交流作品展作品集[KSBDA International Fall Exhibition](開催地:Dankook大学:韓国)
巻: (サイズ:50×50cm) ページ: 176