研究課題/領域番号 |
20530862
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
吉田 敦彦 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (20210677)
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研究分担者 |
今井 重孝 青山学院大学, 文学部, 教授 (80160026)
西平 直 京都大学, 教育学研究科, 教授 (90228205)
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キーワード | 教育学 / シュタイナー学校 / ホリスティック教育 / 総合学習 / 道徳教育 / 持続発展教育 / ユネスコスクール |
研究概要 |
1.「持続可能な開発のための教育(ESD)」という国連・ユネスコも推進し、新学習指導要領でも強調されることになった教育課題と、シュタイナー学校の教育実践との間の接合面に関わる実践事例を重点的に収集し、ホリスティック教育学の観点からその意義と課題を明らかにしてきた。8月中旬の共同研究会などを通してフィードバックしたその研究成果に基づき、国内のシュタイナー学校のうち、NPO法人京田辺シュタイナー学校、NPO法人東京賢治の学校ヴァルドルフシューレ、NPO法人横浜シュタイナー学園の3つのNPO法人学校が、ユネスコ・パリ本部から「ユネスコスクール(ASP)」として認定された。現在は、ASPネットワークを活用して、その実践成果を公教育諸学校と共有するための研究交流や共同プログラムの開発に着手している。 2. 日本のシュタイナー学校における「卒業演劇」と「卒業プロジェクト」の3年間にわたる継続的な参与観察を通して、その意義と課題を明らかにするための基礎資料が蓄積されてきた。この3年間でも、それぞれの年次毎の特性があり、また個別の指導教員や学校風土の違いによる特殊性も明らかになってきた。シュタイナー教育としての普遍性を抽出して一般化するには、さらに慎重な検証が必要である。なお、調査協力者(纐纈好子)との季節の学校行事についての共同研究の成果は公表した。 3, ホリスティック教育学の観点からシュタイナー的人間形成の意義を考察する理論研究の成果は、今年度は今井重孝編集のもと、吉田、西平、西村、中川などの共同研究者が稿を寄せて図書公刊した。 4. 卒業生調査については、欧米のシュタイナー学校の先行調査を引き続きレヴューするとともに、日本の二つの学校の卒業生42名について予備的な動向調査を行った。その結果、本格的な定量的調査の実施については時期尚早であり、抽出した事例のケーススタディを継続していくことにした。
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