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2011 年度 実績報告書

ホリスティック教育学の観点による日本のシュタイナー学校の実践事例に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530862
研究機関大阪府立大学

研究代表者

吉田 敦彦  大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (20210677)

研究分担者 今井 重孝  青山学院大学, 文学部, 教授 (80160026)
西平 直  京都大学, 教育学研究科, 教授 (90228205)
キーワード教育学 / シュタイナー学校 / ホリスティック教育 / 総合学習 / 道徳教育 / 持続発展教育 / ユネスコスクール
研究概要

日本のシュタイナー学校でのアクションリサーチや参与観察を通した事例研究の成果について、最終的に次の5点に整理し、その報告書と資料集を編集した。
1.日本のシュタイナー学校の概観。日本でこの10年間に8校を数えるに至ったシュタイナー学校について、その制度的地位の異同、生徒数の変遷、背景となる一般教育界やシュタイナー教育研究の動向を交えながら検証した。また教育実践と学校運営の両面から、全国の学校がどのように交流・連携しているのか、その実態も明らかにした。
2.教育課程特例校としてのカリキュラムの検証。学校法人として認可されたシュータイナー学校(神奈川県藤野町と北海道豊浦町)の設置認可書類より、構造改革特区を全国展開した教育課程特例校として、学習指導要領によらない教育課程をいかに編成しているかを検証した。とりわけ最終年度(23年1月)に高等学校認可を受けた教育課程について精査した。
3.ユネスコスクールとしてのESD実践。とりわけホリスティックなESD(持続可能な開発のための教育)を実践しているためにユネスコ・プロジェクト・スクールとして認定された3つのシュータイナー学校について、重点的に実践事例を収集して検討し、その今日的意義を明らかにした。
4.市民的公共性の観点からみたシュタイナー学校の意義。シュタイナー教育を実践する学校がNPO法人立ながら200名規模の全日制学校として存在している意義について、公(官)でも私(民)でもない第3の市民的公共性に基づく学校作りという観点から考察した。
5.前年度までに収集し検討してきた北米のシュタイナー学校卒業生調査について、その質問項目などの詳細を訳出し、次年度以降に日本で行う調査の準備を整えた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] R.シュタイナーの思想的変遷-ゲーテ自然科学研究からゲーテ文学研究へ2011

    • 著者名/発表者名
      井藤元
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科論文集『人間形成における「超越性」の問題-自己変容・ケア・関係性-』

      巻: 3巻 ページ: 54-65

  • [雑誌論文] シュタイナーとニーチェ:ニーチェ論に潜在するゲーテ的自然観2011

    • 著者名/発表者名
      井藤元
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科紀要

      巻: 57 ページ: 81-95

    • 査読あり
  • [学会発表] シュタイナー学校の祝祭と畏敬の念-学校での「誕生日の祝い」を事例として2011

    • 著者名/発表者名
      纐纈好子
    • 学会等名
      日本道徳教育学会
    • 発表場所
      武蔵野大学
    • 年月日
      2011-11-20
  • [学会発表] 日本のシュタイナー学校の到達点:パブリック・セクターとの接合面を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      吉田敦彦
    • 学会等名
      ホリスティック教育研究大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2011-06-05
  • [学会発表] 「臨生」する思想家シュタイナー-シュタイナーとニーチェの思想的接点-2011

    • 著者名/発表者名
      井藤元
    • 学会等名
      ホリスティック教育研究大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2011-06-05
  • [図書] 日本のシュタイナー学校<社会とのつながり>資料編(~2012)2012

    • 著者名/発表者名
      吉田敦彦(編)
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      せせらぎ出版

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公開日: 2013-06-26  

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