本研究は、日本のシュタイナー学校の現地調査によって範例的な実践事例を収集・記録し、公教育学校で全人的・総合的な教育(ホリスティック教育)を促進する観点から、その事例のもつ意義を明らかにするものである。 本研究の4年の期間における研究を、次のように計画する。 (1)基礎的文献研究によってシュタイナー学校の教育原理と公教育学校の教育課程編成の方針(「中央教育審議会答申」「学習指導要領」等の記載事項)との接合関係を明らかにする。(主に第1年次) (2)総合的学習、道徳教育および特別活動の三つの領域に焦点を当てて、実際に日本のシュタイナー学校ですでに取り組まれた具体的な実践事例を収集・記録する。(第1年次:研究組織形成・予備調査、第2-3年次:本調査) (3)当該領域に関わる教育課程編成方針と照らしあせつつ、シュタイナー学校の実践事例のもつ特質を考察し、ホリスティック教育学の観点からその意義を解明する。(第3-4年次)
|