今年度も「能動的数学理解を促進する教材・教具の開発」のテーマで、特に「微分積分の指導とその教具開発」と「確率の指導とその教具開発及び変形サイコロの確率」の研究とこれまでのまとめを行った。 「微分の指導とその教具開発」では、以前から「直線傾き計測具(セッセンサー)」を高校・大学の先生60人以上に実際に授業で使用してもらっているが、その研究成果を集約している。昨年度以上に数学教育の研究会や、数学教育雑誌に使用した先生方の研究発表が行われるようになっている。 「確率の指導とその教具開発」では、これもこれまで以上に、「変形サイコロ(サイドタ)」を高校・大学の先生に実際に授業で使用してもらってその研究成果を報告してもらっている。生徒の確率への理解が変わったとの報告もきている。 また、研究分担者の三宅なほみ氏とは、東京大学でのシンポジウム「教育の未来を拓く電子化教材」で電子化教科書の成果等を報告した。一方、研究分担者の上垣渉氏とは「数と図形の歴史70話」(日本評論社)をともに著し、数学の歴史の教材化も試みている。 現在、上記の研究をまとめながら、3年間の成果報告を作成している。
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