• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

保育士養成における実習日誌の記述力向上のための教材開発に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530868
研究機関神戸親和女子大学

研究代表者

権藤 眞織  神戸親和女子大学, 発達教育学部, 講師 (90413426)

研究分担者 呉田 陽一  昭和大学, 富士吉田教育部, 講師 (60321874)
キーワード実習教育 / 保育者養成 / 実習日誌の記述力 / カテゴリ分析
研究概要

平成22年度では、分析学習の実施方法に若干の修正を加えて教育実践を行った。
前年度まで用いていた自分の文章のカテゴリ分析を行う記録用紙(以下、分析シート)では、学生が考察部分の分析を行う際に、誤反応を誘発しやすいことがわかった。そのため、分析の観点がよりわかりやすいカテゴリ表を考案し、分析学習を実施した。分析シートの改良点は、考察部分の述部の対象となる(目的語)語句を明確に示し、誤ったカテゴリへのカウントを防いだが、この改良によっても課題の難しさを感じる学生も若干名いたためさらなる開発が必要だ。今年度のデータの収集と解析については、実習の時期が、年度末の時期となっているため、現在継続して解析を進めている。また、昨年度から実施した学生とは別の第三者(トレーニングを行った分析者)により、データの精度が上がることがわかったが、学生による分析が学習の主軸であるため、このギャップをいかに埋めるかも本研究の今後の課題であることがわかった。
分析学習を実施することによる教育効果として、従来同様、1.学生の日誌の記述傾向には、個人差や偏りがみられたが、それらの偏りをグラフ化して提示することで、自分の記述傾向について客観的に知ることができた。2.分析学習では、学生が自分で自分自身の実習日誌の記述文を一文一文丁寧に読み直すことによる「実習体験への振り返りや理解」が深まることがわかった。丁寧な読み直しは、文章の記述力だけでなく、実習学習そのものへの効果も期待されることが示唆される。今後、実習体験の振り返り(リフレクション)の観点からも分析を行い、教材開発につなげたい。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi