研究課題/領域番号 |
20530870
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研究機関 | 徳島文理大学短期大学部 |
研究代表者 |
堀口 誠信 徳島文理大学, 短期大学部・言語コミュニケーション学科, 教授 (30271480)
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研究分担者 |
藤岡 克則 国立大学法人愛媛大学, 教育・学生支援機構・英語教育センター, 教授 (60249670)
三浦 秀松 武庫川女子大学短期大学部, 英語コミュニケーション学科, 准教授 (90389164)
石崎 一樹 奈良大学, 教養部, 准教授 (70330751)
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キーワード | 評価基準 / PISA型読解力 / 英語教育 |
研究概要 |
英語プレゼンテーションに関するカリキュラムの構成・開発ならびに教材開発を行い、その成果を論文・学会で報告するにとどまらず、学生に対する授業という形で実現することが本研究の最終目的であるが、3年計画の最終3年目である平成22年度においては、PISA型試験2009年度の世界的な結果も新聞紙上などで世間一般に知られるようになり、フィンランドにおける高い教育水準も広く認知されることとなった。しかしながら、フィンランド・メソッドの中核をなす「対話型コミュニケーション」と「集団的問題解決の手法」という概念にはまだ誤解が多いように思われるため、日本に特有な「教育現場に対する考え方」と、最近注目されている「社会人基礎力」の観点から再度、フィンランド・メソッドを考察し、学会発表2件、紀要論文1件にまとめることとなった。 また、プレゼンテーションの評価項目に関しては、学生が抱える問題点(発想=話す内容が思い浮かばない、論理=関係ない話や例示が含まれる、表現=話の展開で焦点がぼける)のうち、練習した成果がすぐ現れる「表現テクニック」(適切な比喩・用語の選択など)に着目し、その他周辺要素の「話し方」(話す速度・抑揚など)や「聴衆に好感を持たれる態度」(ジェスチャーやアイコンタクト)、「見やすい資料」(スライドのレイアウト・時間配分)といった評価項目も含め、これらを細分化・整理して従来より公平な評価を行えるやり方を昨年度までにほぼ確立し、実際のプレゼン関連科目の授業において活用した。また、パワーポイントのソフト上の特性を生かしたたリハーサル方法(自分自身で声を録音し、タイミングを確認して調整する方法)を新たに組み込み、「話し方」の訓練法に使用した。さらに、学内の英語スピーチコンテストと英語暗誦コンテストにおいて、本研究の成果を生かした採点評価法を組み込み、審査において活用した。(以上、790字。)
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