• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

へき地・小規模校における特別支援教育体制の構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530871
研究機関北海道教育大学

研究代表者

二宮 信一  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80382555)

キーワード特別支援教育 / へき地 / 小規模校 / ソーシル・キャピタル / 地域連携 / 社会資源 / インクルージョン / 実践共同体
研究概要

へき地・小規模校における特別支援教育体制の構築に関して、北海道根室管内の小中学校及び関係機関の実態調査を行い、若年層の教員が多いこと、通常学級、特別支援学級の授業の質的な向上が必要であること、専門家がいないこと、関係機関が少なく、かつ少ない関係機関と学校との連携に課題があることなどが浮かび上がってきた。
しかし、標津町の小学校を起点とした幼稚園・保育園、中学、高校や地域の関係機関を巻き込んでいく戦略的な取り組み、網走管内津別町の小学校の特別支援学級と地域との連携による授業づくりなど、へき地だからこそ可能な支援体制の試みが行われており、また、山口県下関市豊浦地区の保護者による実践共同体の新たな形成など、専門機関に過度に依存しない特別支援教育体制構築の兆しが各地で取り組まれるようになってきた。また、それに関わるキーパーソンの役割の明確化、養成・支援に専門家がどのようにかかわるのかなども明らかになってきた。へき地においては、ソーシャル・キャピタルが強く、そのような地域に学校教員が上手に入り込み、地域の歴史・伝統・文化を踏まえながら、すでにある資源の再デザイン化と新たな実践共同体の創出による特別支援教育体制の構築という方法論が有効であることが明らかになった。
また、日本LD学会において「社会資源の少ない地域における特別支援教育推進の課題と展望(3)」と題した自主シンポジウムを行い、下関市豊浦地区、津別町、標津町の取り組みの実践報告を行った。また、へき地における特別支援教育体制構築の方法として、エンゲストロームの活動理論に基づく方法の有効性について、及びインクルージョンを目指した地域作りについて協議を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 社会資源の少ない地域における特別支援教育推進の課題と展望(3)2010

    • 著者名/発表者名
      二宮信一
    • 学会等名
      日本LD学会第19回大会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2010-10-10
  • [学会発表] 離島・へき地における特別支援教育の現状と課題2010

    • 著者名/発表者名
      笹山龍太郎
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第48回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2010-09-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi