研究概要 |
1.研究の目的 視覚障害者が自学自習するためのe-ラーニング教材を充実させ,本学の学生で検証する. 2.成果 (1)ビデオ教材:(1)教材作成:「神経内科学」の授業教材を過去の定期試験4回分,各試験につき約2時間の解説付きビデオ教材(電子ファイル)の自習用教材を作成した.学生へ4個のビデオ教材(電子ファイル)を学内LAN配信およびCDにて配付し,実際の試験直前学習に利用した.(2)評価:アンケートを実施し、この自己学習教材によりはるかに効率のよい学習ができ,ほぼ全員が再試験に合格した. (2)E-Book教材:(1)教材作成:「臨床診断学」のパワーポイントを利用した副教材を作成し,その内容を電子ブック教材になるように改良した.(2)評価;教材を利用し,有志学生に対して補講を実施し,教育の効率化を図り,学生からの意見を聴取した.定期試験用の自習用教材を各学生に配付し,実際の試験直前学習に利用した結果,学生の学習意欲が高まり,多くの学生では自己学習に有用であり,ほぼ全員から比較的良好な評価であった. (3)動画・音声付き教材:(1)教材作成:「臨床診断学」の図表の解説はDAISY化を行い,音声での利用が可能となった.また,臨床診断学の一部ではあるが動画・音声付きの教材のプロトタイプを作成した.(2)評価:少数例のみ使用内容を調査した。教材コンセプトはよいが、教材が未完成であるため評価はできていない。墨字プリントや点字資料と併用することで音声のみでも十分理解が深められ,試験での高点数につながった.問題点として,視覚障害の強い学生は映像を直接見ることは困難であり,説明等の工夫が必要である. (4)成果発表:学内の研究会にて内容を公表した。 3.作成中の教材 「神経内科学(改訂版)」,「臨床診断学(改訂版)」,「臨床医学総論」の教材を電子ブック教材,随時動画・音声付き教材,ビデオ教材にできるように作成中である.
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