研究概要 |
(1)文献研究:知的障害者及び肢体不自由者及び病弱者である子どもに対する教育を行う特別支援学校で実施された遠隔共同学習を題材とした教育実践を整理した。整理の視点としては,利用しているメディアの視点,背景となる学習理論の視点とした。結果として,利用メディアが進化しても,子どもの実態に基づく教育目標・実践は,大きく変化していない実践が見られ,授業実践の改善が図られていることが明らかになった。 (2)特別支援学校卒業生と高等部学生を対象にした実践研究:今回,知的障害者へのポータルサイトを構築するとともに、高等部生徒に対し、実習等での体験について携帯電話を活用し,友達同士の情報交流のみならず、卒業生によるアドバイス、教師からのコメント等の情報を提供し、高等部生徒がこれらの情報をどのように活用し、どのように成長するのか、また、どのような困難があるのか、検討した。更に、高等部生徒に対し、携帯等の情報機器活用におけるマナーや危険性等についても、授業で実践し、その成果や課題についても検討することにした。知的障害特別支援学校を卒業した勤労青年と一般就労をめざす在校生による学びの共同体を構築し,勤労生活や社会自立をテーマとした共同の学びを支援し、その効果をはかることを目的とした。 (3)対象者のデータ分析:W携帯電話Webサイトを構築し,勤労生活や社会自立をテーマとしたネットワーク上の共同の学びを支援し、その発話記録をTRUSTIA/R.2で語彙分析することにより「ネットワーク上の学び」の発展を検証した.
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