研究概要 |
本研究を遂行するプロジェクトチーム委員会を立ち上げ、平成20年6月から4回にわたって委員会を開催した。本委員会のメンバーは本研究代表者の他、事務局として引野里絵(県立広島大学)、研究企画補助委員として岩永竜一郎(長崎大学)、日田勝子(国際医療福祉大学)、大田篤志(姫路独協大学)、加藤寿宏(京都大学)、永井洋一(新潟医療福祉大学)山田孝(首都大学東京)の協力を得た。さらにデータ収集に関する研究協力者を全国に呼びかけ、最終的に12名の協力者を得た。平成20年8月に協力者に対して熊本、姫路の2箇所にてデータ収集に関する講習会を開催し、その後順次障害児データの収集が開始された。平成20年2月段階で収集された障害児データは合計25名であり、全員軽度発達障害(学習障害、注意欠陥多動障害、広汎性発達障害-アスペルガー症候群-等)の診断を受けていた。全員が南カルフォルニア感覚統合検査(SCSIT)、および南カルフォルニア回転後眼振検査(SCPNT)、Japanese Sensory Inventory Revised(JSI-R)のデータが得られたが、年齢や診断の性質によりその他のデータ:K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー(K-ABC)、日本版幼児発達スクリーニング検査(JMAP)、ウェスキュラー知能検査(WISC-III)についてはばらつきが大きく、ITPAのデータは皆無であった。そこで、研究解析の焦点をSCSIT, SCPNT, JSI-R, K-ABCの4点にしぼってデータを追加することにした。データ収集は次年度も続行し、中間データを用いてのデータ解析を並行して行った。
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