本研究は、言語表出の乏しい自閉症児2名、重度知的障害児1名、重症心身障害者1名に対して、個別指導のなかにAAC機器を導入して意志表出を促した。そして、獲得されたスキルを日常生活においても活用し、生活の質を高めることをめざした。指導は応用行動分析の立場で行い、行動観察と、事例によっては自律神経系指標も加えて、客観的に変化を評価した。いずれの対象者も指導効果と意志表出の促進が認められた。1例が日常生活に導入でき、一定の効果は認められた。今後もAAC機器を日常生活に導入する試みを継続して行う予定である。
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