研究概要 |
高機能広汎性発達障害の客観的な補助診断法を開発するために「心の理論」高次テスト(日本版)を新たに開発した.健常な小学生472名を対象にコンピューター・ソフト版の理解可能時期を検討結果,罪のない嘘が小2,冗談・説得・皮肉は小4であった.ワークブック版においてHFPDD成人群8名と健常成人群55名の通過率の違いを検討結果, 10課題中5課題に識別有効性を認めた. HFPDD群のWISC-III知能検査結果と本テストとの関連性を検討結果,言外の意味理解能力は知能とは関連しないことが示唆された.以上の結果より,本テストのHFPDDの客観的な補助診断法としての有効性が示唆された.
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