研究概要 |
2009年5月にイギリスのLeedsで行われた研究集会Lagebraic Theory of Difference Equationsに参加し,差分方程式の一般ガロア理論について講演した.講演の内容は,一般の差分方程式についてガロア理論が代数的に構築できるという内容であった.従来線形差分方程式の場合には,Picard-Vessiot理論と呼ばれる理論があったが,それを非線形の場合にまで一般化した画期的なものである. 2009年6月にはカナダのMontrealで開催されたConference on Applications of Computer Algebraで超離散方程式について講演した. 2009年10月から4ヶ月間フランスの高等科学研究所に滞在した.その間,B.Malgrange, A.Pillay, G.Casale, Ph.Boalchが私の滞在にあわせて,高等科学研究所に滞在し活発に議論をした.さらに,Grenoble, Toulouse, Lille, Rennes, Srasbourg大学を訪問し講演と最近の研究の動向について議論,意見野交換を行った.さらにParisでの講演を含めると4ヶ月間に,一般ガロア理論について8回の講演をこなした.
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