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2010 年度 実績報告書

一般微分・差分ガロア理論とその力学系への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20540041
研究機関名古屋大学

研究代表者

梅村 浩  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 名誉教授 (40022678)

研究分担者 川平 友規  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 准教授 (50377975)
キーワード代数学 / 解析学 / 関数方程式 / 幾何学
研究概要

学術振興会の招きで来名したバルセロナ大学のFlorian Heiderich氏と名古屋大学で、共同研究とセミナーを行った。その内容は微分・差分方程式のガロア理論にの一般化についてあった。その結果次の成果が得られた。
(1) Hopfガロア理論を非線形方程式にまで一般化した。
(2) 線形微分方程式のガロア理論は可換代数の中に収まることを、示した。つまりPicard-Vessiot理論を扱う限り、作用素全体がいかに非可換であっても、幾何学的な対象、空間、群は量子化されることは無いことを示した。
(3) 線形微分・差分方程式のガロア理論は一般ガロア理論の一部に含まれることを確かめた。特にq-iterative差分方程式の場合に明晰な証明をつけた。
(4) 幾何学的な対象を量子化するためには、Painleve方程式のように非線形度の高い方程式を考察する必要があることが判明した。
Kこれらの結果は微分・差分方程式のガロア理論の研究に新しいページを開くものである。
20世紀の数学における非常に好ましい数学の発展のモデルといわれている佐藤のソリトン方程式論は、つまりKP方程式階層は可換な理論であることを示した。このことはガロア理論から見るとKP方程式階層は可積分系であることを意味している。この結果は新しいガロア理論によってのみ表現可能な結論である。
これらの成果について、Bedlewo, Poland, Barcelona, Spainの国際会議で発表鵜した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Topology of the regular part for infinitely renormalizable quadratic polynomials2010

    • 著者名/発表者名
      T.Kawahira
    • 雑誌名

      Fund.Math.

      巻: 208 ページ: 35-56

    • 査読あり
  • [学会発表] Picard-Vessiot theory in general differential Galois theory2010

    • 著者名/発表者名
      梅村浩
    • 学会等名
      Galois theory and explicit methods
    • 発表場所
      Barcelona, Spain
    • 年月日
      2010-09-08
  • [学会発表] Soliton theory of Sato is Abelian2010

    • 著者名/発表者名
      梅村浩
    • 学会等名
      Algebraic methods in Dynamical systems
    • 発表場所
      Bedlewo, Poland
    • 年月日
      2010-05-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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