研究課題
基盤研究(C)
熱核に関連した研究において一般断熱展開理論は有効で強力な働きをすることを明らかにした。特に、リーマンラプラシアンの与える熱核のあらゆる微分の漸近展開係数については、その理論に基づいたある公式を得た。その公式と微積分学の初等的知識だけを使って、漸近展開係数の列の任意高次項まで曲率係数を使った普遍多項式表示を具体的に導き得る。(従来の方法では高度な知識が必要でせいぜい数項の考察に留まっていた。)また、断熱展開と、物理学者の言う異常項との関連も見いだし、後者に関する興味深い公式を得た。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Saitama Math.J. Vol.27
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