• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

絡み目不変量の計算位相幾何学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540092
研究機関東海大学

研究代表者

原 正雄  東海大学, 理学部, 准教授 (10238165)

研究分担者 大西 建輔  東海大学, 理学部, 講師 (00303024)
松本 哲志  東海大学, 理学部, 准教授 (30307235)
谷 聖一  日本大学, 文理学部, 教授 (70266708)
山本 慎  中央大学, 理工学部, 教授 (10158305)
キーワード計算位相幾何学 / Jones多項式
研究概要

絡み目ダイアグラムからJones多項式やKauffman多項式などの多項式を計算する問題は#P-困難であることが知られている.
したがって,全ての絡み目ダイアグラムに対してこれらの多項式不変量を多項式時間で計算することは不可能だと予想されるが,入力する絡み目ダイアグラムによっては多項式時間で計算出来ることが知られている.
幾何学的特徴を持ついくつかの絡み目のクラスについて多項式不変量の計算時間を解析することは多項式時間で計算できるクラスの境界を探ることにつながる.また,絡み目の複雑さを計算量の観点から考察するものであり,トポロジーに新しい視点を与えるものである.
本研究の代表者,分担者を含む研究グループは,交点数がNの2-橋絡み目ダイアグラムや3-閉組み紐ダイアグラムを0(N)時間で認識できること,それらのJones多項式が0(N)回の0(N)次多項式の四則演算で計算出来ることをすでに示していた.
本年度は,1変数Jones多項式だけでなく多変数Jones多項式にもついて研究し年度後半に入り多変数の場合についても同様のことが示せるようになった.1変数Jones多項式の場合はKauffmanブラケット多項式による計算法が知られておリグラフ理論的考察のみでよいのだが,多変数Jones多項式の場合はこのような方法は知られていないのでより複雑な考察を行う必要がある.また,これまでの研究で得られたアルゴリズムを使って,ある種の結び目のJones多項式のデータベース化の準備を始めた.データベースの仕様に合わせたアルゴリズムの高速な実装が重要な課題になると予想している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fast Algorithms for Computing Jones Polynomials of Montesinos Links2009

    • 著者名/発表者名
      Masao Hara
    • 雑誌名

      Scientiae Mathematicae Japonicae 69

      ページ: 1-26

    • 査読あり
  • [学会発表] O(n^2) time algorithms for computing Jones polynomials of certain links2009

    • 著者名/発表者名
      Masahiko Murakami
    • 学会等名
      研究集会「結び目の数学II」
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2009-12-23

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi