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2008 年度 実績報告書

数学の観点から行う数学史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540107
研究機関東京大学

研究代表者

小松 彦三郎  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 名誉教授 (40011473)

研究分担者 清水 克彦  東京理科大学, 理学部, 教授 (00192609)
キーワード関孝和三百年祭 / 数学史国際会議 / 和算 / 19世紀の解析学 / 関孝和 / 建部賢弘 / ヘヴィサイド / ケルヴイン方程式解の一意性
研究概要

本研究の主な目的は、江戸時代の数学、特に関孝和(1642?-1708)とその弟子建部賢弘(1664-1739)、賢明(1661-1716)兄弟の業績、及び19世紀の解析学、特にJ.Fourier(1768-1830),B.Riemann(1826-18660.Heaviside(1850-1925)の数理物理学への貢献について調査することである。対象とする主な歴史資料は、関、建部兄弟については「大成算経」全20巻約1800頁、Fourierについては「熱の解析的理論」約600頁、Riemannについては全集、Heavisideについては論文集の内約1100頁である。われわれは、これらを今日もなお生きている数学として研究しようとしている。
特に、2008年は関孝和の没後300年にあたり、日本数学会と日本数学史学会はこれを記念して「関孝和三百年祭記念数学史国際会議」を開催した.研究代表者はその責任者として、また研究分担者は会場を提供した東京理科大学を代表してその準備と開催を行った。8月末に1週間の会期で開いた会議には中国、台湾,韓国、ベトナム、フランス、ドイツから15名、我が国から19名の講演者を迎え、計35の招待講演が行われた。これによって当時の日本の数学と同時代の世界の数学を対比させて評価するという当初の目的は十分に達成されたと考えている。会期後はこの会議の会議録を外国の大手出版社から出版するために、原稿の編集、版下の作成に当たり、この仕事は年度末の現在もなお進行中である。
Heavisideは高等教育を受けることなく、当時の物理学の大御所であったKelvin卿の電信理論に反旗を掲げ、現在にも通用する電気伝播理論を築き上げた人物であるが、まだ解析学の基礎が確立していない時代のことであり、両者共に理解するのが難しい。今回Kelvin方程式の解の一意性について若干の結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Algebra,elimimation theory and"Complete Books of Mathematics大成算経"2008

    • 著者名/発表者名
      小松彦三郎
    • 学会等名
      関孝和三百年祭記念数学史国際会議
    • 発表場所
      東京理科大学神楽坂1号館記念講堂
    • 年月日
      2008-08-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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