研究概要 |
二項反応の一般線型モデルにおいて以下のような研究をおこなう。 (1)リンク関数の改良 現在用いられているリンク関数の適当な性質を維持しながらデータの種類に対応して連続的に変化できるリンク関数の構築をおこなう。 (2)適合度検定統計量の分布の近似の改良 (1)により構築されたモデルを含むより一般的なモデルに対して小、中標本でも対応できるように、適合度検定統計量の分布の漸近展開に基づく近似の構築をおこなう。この近似は確率変数の連続性を仮定したエッジワース展開による近似の部分と,離散修正項により与える。 (3)エッジワース展開に基づく近似からの変換統計量の構築 エッジワース展開に基づく近似を尤度比統計量におけるバートレット変換を一般化した改良変換の理論にあてはめ、二項反応の適合度検定のための変換統計量の構築をおこなう。
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