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2010 年度 実績報告書

頑健統計量に基づく多重比較法

研究課題

研究課題/領域番号 20540126
研究機関南山大学

研究代表者

白石 高章  南山大学, 情報理工学部, 教授 (50143160)

キーワード統計数理 / 生物統計 / 計算機科学
研究概要

各X_<ij>は平均がμ_iの独立な連続分布関数F(x-μ_i)をもつ多群連続モデルを扱った.平均相違の多重比較法である正規分布の下でのテューキー・クレーマー型多重比較検定を改良した手法として,テューキー・ウェルシュの方法とREGW(Ryan/Einot-Gabriel/Welsch)法が閉検定手順としてよく使われる.これらの閉検定手順よりも一様に検出力が高い閉検定手順を提案することに成功した.このとき,閉検定手順が正当であるための正則条件を明確にした.さらに,群(標本)の数が大きくないとき,提案した閉検定手順がペリの方法(Peritz(1970))よりも一様に検出力が高いことを示すことができた.平均相違のノンパラメトリック多重比較検定として,順位に基づく閉検定手順を提案し,これまでのシングルステップのノンパラメトリック多重比較検定やノンパラメトリック閉検定手順よりも優れていることを示した.対照群との相違のダネット型の多重比較法として,パラメトリックとノンパラメトリックの逐次棄却型検定法を提案した.標本サイズが異なる場合も含め,提案した逐次棄却型検定法が閉検定手順になっていることを導いた.さらに,この逐次棄却型検定法の検出力はダネットの方法やスティールの方法よりも一様に高いことが解った.医学生物データの解析に有効な多群2項モデルにおいて逆正弦変換を使った多重比較検定法を,すべての比率の相違と対照群の比率の相違に関して提案し,漸近理論を構築した.提案した検定法はシングルステップ法と閉検定手順である.閉検定手順は検出力の高い方法が提案できた.すべての比率の多重比較検定として,正確な理論を構築できた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 多群2項モデルにおける逆正弦変換による多重比較検定法2011

    • 著者名/発表者名
      白石高章
    • 雑誌名

      応用統計学

      巻: 40巻 ページ: 1-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多群モデルにおけるすべての平均相違に関する閉検定手順2011

    • 著者名/発表者名
      白石高章
    • 雑誌名

      計量生物学

      巻: 32巻 ページ: 33-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Multiple comparisons based on studentized M-statistics in a randomized block design2010

    • 著者名/発表者名
      T.Shiraishi
    • 雑誌名

      Commun.Statist., SerA

      巻: VOL.39 ページ: 1563-1573

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.seto.nanzan-u.ac.jp/~marble/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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