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2008 年度 実績報告書

退化した偏微分方程式およびウェーブレット変換とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20540193
研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

萬代 武史  大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (10181843)

研究分担者 芦野 隆一  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80249490)
浅倉 史興  大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (20140238)
キーワード偏微分方程式 / ウェーブレット / 信号源分離 / 偏長楕円体波動関数 / 信号の幅 / 不確定性原理
研究概要

1. Blind Source Separation(複数のソース信号が混じっている観測信号から元のソース信号を分離する)の問題で,時間差をもって混ざっている場合(spatio-temporal mixture problemの簡単な場合)について,東京理科大の佐々木文夫教授との協力のもと,解析信号(analytic signal)になっているウェーブレット関数を用いたウェーブレット変換による時間周波数情報の比が実数値になる部分を用いる方法について,研究をまとめた.具体的なアルゴリズムの詳細,理論的な裏づけの考察,シミュレーションについての結果を論文にまとめ,Applicable Analysisに投稿,すでに掲載が決定した.さらに,この時間周波数情報の比の位相も利用することで,時間差がサンプリング間隔の整数倍とはみなせない場合も扱う手法の考察を進めた.シミュレーションではかなりうまくいっているが,数学的理論づけの困難が残っている.
2. 信号のフーリエ像の「中心」,「幅」について,どのような定義がもっとも適切であるかという問題について,数学的観点およびウェーレット解析の応用の観点から更なる考察を進め,さらに,関連して生じる数学的問題,特に「不確定性原理」の修正について考察した.
3. 信号とそのフーリエ変換について,両方をできるだけ局所化させる場合,重要な役割を果たす偏長楕円体波動関数(prolate spheroidal wave function)について,不確定性原理との関係で調査を進め,さらにBeylkinの論文などにおける使われ方(数値計算への応用)などについて,数学的にあいまいな点などを考察した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Blind source separation of spatio-temporal mixeed signals using time frequency analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Ashino, Ryuichi - Mandai, Takeshi - Morimoto, Akira - Sasaki, Fumio
    • 雑誌名

      Appl cable Analysis (掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 信号の中心, 幅と新しい不確定性原理2008

    • 著者名/発表者名
      萬代武史
    • 学会等名
      応用数理学会2008年年会
    • 発表場所
      東京大学柏キャンパス
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] Analytic wavelet transform を用いたブラインド信号源分離2008

    • 著者名/発表者名
      守本, 芦野, 萬代, 佐々木
    • 学会等名
      応用数理学会2 0 0 8年年会
    • 発表場所
      東京大学柏キャンパス
    • 年月日
      2008-09-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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