すばる8. 2m望遠鏡、マゼラン望遠鏡などにより自ら取得した広視野深宇宙撮像データを他波長観測データと組み合わせ、宇宙の高密度領域における銀河の形成と進化の研究を行った。まず、狭帯域データに基づきz=3. 1の非常に顕著な原始銀河団を明確に同定することに成功し、その有為度を定量的に議論するとともに、原始銀河団における銀河形成の解明を進めた。とくにハイライトの一つとして、複数の銀河が衝突合体して成長する大質量銀河の形成過程を観測的にとらえたことが挙げられる。また、SCDXTサーベイデータに基づき、赤方偏移1-2の原始銀河団/銀河団候補100個以上の同定を行い、大規模構造の進化と銀河形成の関連についての研究を進めた
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