1.研究の進捗 <彩層蒸発による理論モデルの検証>「ひので」でなければ検出し得ない程小規模かつ短時間の彩層蒸発に伴う上昇流と見られるイベントをアーカイブデータから多数発見した('08年度の業績)。この解析結果を共著論文にまとめ、査読論文誌に投稿('09.1.27)したが、リジェクトとなった('09.8.14)。改訂後、別の雑誌に投稿(09.9.1)し、レフェリーから2度目のコメントを受け('10.4.22)、改訂方針について協議中である。 <現象論的予言の発展>彩層蒸発現象から理論モデルを検証するために、12月から研究代表者の理論モデルを応用した新たな現象論モデルを整備し、3月から共同研究者との数値計算を開始した。'07年度末に査読論文誌に投稿済みの単著論文について、レフェリーとの数回のやり取りの末、投稿を取り下げ('09.8.18)、改訂後に再度同じ雑誌に投稿した('09.12.31)。新たなレフェリーからのコメントを受け、改訂後再投稿中('10.3.19)である。 <理論モデルの3次元化、相対論化>より高エネルギーの現象でも理論モデルを検証できるようにするためには、理論モデルの相対論化が不可欠である。8月から理論モデルの相対論化に着手し、現在、方程式系の導出と整備を進めている。 2.研究発表 自己相似リコネクションモデルは、現在注目を集めつつある。本モデルと上記の進捗に関して、多数講演した。その内訳は以下の通りである:学会(一般講演1[日本天文学会])、研究機関セミナー(招待講演3[ISAS/JAXA2件、愛媛大学]、一般講演1[総合研究大学院大学])。
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