1.研究の進捗 〈現象論的予言の発展〉彩層蒸発現象から理論モデルを検証するために、12月から研究代表者の理論モデルを応用した新たな現象論モデルの整備を再開し、2月から共同研究者との数値計算を開始した。現在も継続中である。査読論文誌に投稿('09.12.31)した単著論文について、レフェリーとの数回のやり取りの末、合意を得られ、掲載('10.8.20)された。 〈彩層蒸発による理論モデルの検証〉「ひので」でなければ検出し得ない程小規模かつ短時間の彩層蒸発に伴う上昇流と見られるイベントをアーカイブデータから多数発見した('08年度の業績)。この解析結果を共著論文にまとめ、査読雑誌に投稿(09.9.1)し、レフェリーから2度目のコメントを受け('10.4.22)、改訂して再投稿(11.4.11)した。 〈理論モデルの3次元化、相対論化〉より高エネルギーの現象でも理論モデルを検証できるようにするためには、理論モデルの相対論化が不可欠である。8月から理論モデルの相対論化の研究を再開し、現在、方程式系の導出がほぼ出来上がった所である。 2.研究発表 自己相似リコネクションモデルは、現在注目を集めつつある。本もでると上記の進捗に関して、複数回講演した。その内訳は以下の通りである:学会(一般講演2[物理学会、天文学会、地球電磁気・地球惑星圏学会共催「3学会合同プラズマ宇宙物理シンポジウム」、日本天文学会])、研究集会(招待講演1[名古屋大学STE研究所])
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