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2008 年度 実績報告書

弦理論の非摂動的定式化を用いたDブレーンとブラックホールの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20540253
研究機関東京大学

研究代表者

松尾 泰  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50202320)

キーワードM理論 / Baer-Lambert作用 / M2ブレーン / Lie3代数 / 南部括弧式 / ローレンツ符号の代数 / D2ブレーン / M5ブレーン
研究概要

本年度は弦理論の非摂動論的な性質を顕著に表すM理論特に複数枚のM2ブレーンの定式化に集中した.M2ブレーンの内部自由度の記述については長い間理解が進展していなかったが2007年に現れたBaggerとhmbertの論文によりLie3代数というLie代数を拡張した内部対称性を用いてN=8の超対称陸を持つ3次元理論が構成できることが示され,一気に理解が進展した.我々はLfe3-代数の研究を中心にして,基本関係式を満たす3代数がA4と呼ばれるBaggerとLambertにより発見された代数以外にはないことをいろいろな観点から議論を行った∠またLie3-代数として南部括弧式を用いた無限次元代数を用いるとBagg甲とLalnbertの作用からM5ブレーンの作用力1導けることを示した.特にM5ブレーン上の自己双対場が現れることが非常に顕著な結果である.さらに負ノルムの生成子をLie3-代数に加えることにより芽常に多くのLie3代数が得られることを示し,この代数を用いてM2ブレーンとD2ブーレンの作用の関係を新しいHiggs機構を導入することにより証明した。この新しい模型は大変多くの注目を集めた.またM理論に特有のブレーンの内部自由度がNの3/2乗のように振る舞う新しい対称性が南部括弧式をカシトオフすることにより得られることを示した.また負ノルム状態が複数入れた場合の理論がM理論をトーラスにコンパクト化した理論に対応することを示し,様々な双対性との関連を議論した.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lorentzian Lie (3-)algebra and toroidal compactification of M/string theory2009

    • 著者名/発表者名
      P.M. Ho, Y.Matsuo, S.Shiba
    • 雑誌名

      JHEP 0903

      ページ: 045

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lie 3-algebra and multiple M2-branes.2008

    • 著者名/発表者名
      P.M.Ho, R.C.Hou, Y.Matsuo
    • 雑誌名

      JHEP 0806

      ページ: 020

    • 査読あり
  • [雑誌論文] M5 from M22008

    • 著者名/発表者名
      P.M.Ho, Y.Matsuo
    • 雑誌名

      JHEP 0806

      ページ: 105

    • 査読あり
  • [雑誌論文] M2 to D2 revisited2008

    • 著者名/発表者名
      P.M. Ho, Y.Imamura, Y.Matsuo
    • 雑誌名

      JHEP 0807

      ページ: 003

    • 査読あり
  • [雑誌論文] M5-brane in three-form flux and multiple M2-branes2008

    • 著者名/発表者名
      P.M. Ho, Y.Imamura, Y. Matsuo, S.Shiba
    • 雑誌名

      JHEP 0808

      ページ: 014

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Truncated Nambu-Poisson Bracket and Entropy Formula for Multiple Membranes.2008

    • 著者名/発表者名
      C.S. Chu, P. M. Ho, Y. Matsuo, S. Shiba
    • 雑誌名

      JHEP 0808

      ページ: 076

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Boundary state of superstring in open string channel.2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Imamura, H.Isono, Y. Matsuo
    • 雑誌名

      Int.J.Mod.Phys A23

      ページ: 2253-2254

  • [雑誌論文] Long open string and non-singlet sector in matrix quantum mechanics.2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Matsuo
    • 雑誌名

      Int.J.Mod.Phys A23

      ページ: 2091-2098

  • [学会発表] Nambu bracket as a new gauge symmetry in M theory2008

    • 著者名/発表者名
      松尾泰
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      2008-09-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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