中重質量領域の中性子過剰原子核において予想される原子核構造の特徴、特にダイニュートロン相関とエキゾチックな集団励起について、座標表示ハートレー・フォック・ボゴリューボフ理論と連続状態準粒子乱雑位相近似を用いて研究を行った。ダイニュートロン相関に対する間接的なプローブとして、四重極および単極型の2中性子移行応答が有効であること、N=82魔法数を超えるスズ同位体において異常な対振動が現れることを明らかにした。また、軸対称変形をもつ場合の座標表示ハートレー・フォック・ボゴリューボフ理論をグリーン関数法で扱うことに成功し、ドリップライン近傍変形核における対相関と準粒子スペクトルの特徴を明らかにした。
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