電磁気的な力の量子論(QED)が電子の異常磁気能率に及ぼす効果における10次摂動項の理論計算を完了し、電気的な力の強さを世界最高精度で与えることができた。また、ミュー粒子の異常磁気能率における QED の8次摂動項の数値精度の改善と10次項の計算を完了することによって、将来の実験的不定性に比べて十分小さい理論誤差で QED 補正項の値を得ることができた。QED を格子正則化の下でシミュレーションすることで中間子の質量における QED補正を計算し、現在標準値として参照されているアップ・クォーク、ダウン・クォーク及びストレンジ・クォークの質量の値を提示することができた。電弱対称性の破れを引き起こす上で適切な力学を持つゲージ理論を探求するため、格子ゲージ理論に基づく数値シミュレーションを遂行し、基本表現に属するディラック場を10個を有する SU(3)ゲージ理論がその候補になり得ることを指摘した。
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