研究課題/領域番号 |
20540278
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
糸山 浩 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30243158)
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研究分担者 |
大田 武志 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 博士研究員 (70419688)
河本 祥一 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 博士研究員 (10464603)
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キーワード | integrable system / Seiberg-Witten curve / prepotential / Whitham hierarchy / USp matrix model / partial susy breaking / AdS_5x S^5 superstring / lightcone gauge |
研究概要 |
平成20年度は糸山の過去15年の研究の大きなテーマである(1)散乱振幅に基づくゲージ・重力対応特に強結合極限でのAdS_5XS^5のsuperstringのminimal surfaceからの振幅の比較・決定(2)部分的かつ自発的に破れた拡大超対称gauge理論:FIS模型のoverall U(1)nondecouplingから発生するimplication(3)行列模型におけるさらなる発展の3つすべてに関して、着実な進展があった。 前半では、(1)に関してMironov・Morozovと協力してwavingと呼ばれる方法論を確立させた。gluonamplitude/wilson loopの等価性をlarge N reductionに基づいて考察した。Alday-Maldacenaの議論をもとのADS空間において有限温度に拡張した。 中盤では(1)に関してさらに大きな進展があった。10月にMOSCOWに海外出張、共同研究により、WAVY CIRCLEの極小面積の高次項をもとめた。二重ループ積分に対する多重和の公式を導出した。BDS予想は破れていることが解析的に世界ではじめて明らかになった。(2)(3)に関しては大田・丸吉と協力してquiver matrix model(ITEP mode1)のloop方程式を求めた。また吉岡と協力して、YM型行列模型におけるorientifoldingの効果を有効相互作用の1-ループ長距離展開でその形を確定させた。 後半では(1)に関しては、10月にMOSCOWに海外出張し、共同研究により、TWO-CIRCLE PROBLEMに対してWAVINGを考察し其の他の将来的問題を議論した。(2)に関しては、N=2からN=1への破れに基づき生じるNGフェルミオンに関しては、従来の低エネルギー定理、低エネルギー抑制は成り立たないことを発見した。(3)に関しては有効相互作用から生じる力が方向依存性を実際持ち、4次元的なplateの生成へと向かうことを示した。
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