研究課題
基盤研究(C)
ダークエネルギーのある一般相対論での膨張則と同じ膨張則はダークエネルギーのない変更された重力理論でも再現できる。したがって、宇宙の膨張則に限れば、ダークエネルギーの効果と重力理論の変更することによる効果には縮退がある。そこで本研究では、まず、(1)この縮退を解く観測量に注目し、観測から「ダークエネルギーのある一般相対論」と「ダークエネルギーのない変更された重力理論」とがどの程度の精度で峻別可能か、を将来の観測計画も視野に入れて定量的に明らかにすることを目標とする。そのために、一般相対論的宇宙論において観測量の間に成り立つ整合性関係を観測的にどの程度の精度で確認できるかを追究する。さらに、大域的なスケールで違いの現れるいくつかの重力理論について、宇宙論的な観測量の解析を行い、一般相対論との違いを評価する。最終的には、(2)「ダークエネルギーのある一般相対論的宇宙モデル」からのずれを、特定の理論に限定しない形でパラメター化し、宇宙論的観測量からずれのパラメターに制限をあたえられるような型式(宇宙論的PPN型式)を構築することを目標とする。
すべて 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (9件) 学会発表 (11件)
Physical Review D 82
ページ: 103534(9)
Physical Review D 81
ページ: 083530(7)
ページ: 083503(26)
ページ: 023515(4)
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 01
ページ: 019(16)
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 10
ページ: 021(16)
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 08
ページ: 004(11)
Physical Review Letters 101
ページ: 101101(4)
Physical Review D 77
ページ: 108502(1)