• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

レーザー干渉計のための光アイソレーション系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20540292
研究機関東京大学

研究代表者

森脇 成典  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (60262044)

キーワード相対論・重力(実験) / 光計測 / 重力波検出器 / レーザー干渉計
研究概要

本研究は、レーザー干渉計型重力波検出器の入射光学系での使用を想定し、干渉計からの戻り光を分離除去する新しい方式を提案して原理検証を行うものである。本研究の平成20年度の目標は二毅階に大別することができる。第一段階は電気光学結晶に70-80MHzの高周波電圧を印加して結晶一つあたり1.2の変調指数を達成するようなドライバ系を作成すること、第二段階はその変調システムを二系統使用して原理検証実験をすることである。平成20年度終了時点では、結晶のマウントを作成したものの、変調指数の確認ができておらず、第一段階の途中にとどまっている。外注の結晶の製作期間が予想以上に長かったことに加え、製作時の事故により結晶が再作成となり、手元に結晶が届いたのが12月末になってしまったことが遅延の理由であるが、その待ち時間の問に、ドライバ系で用いる受動電圧昇圧系の数値シミュレーションを目指して計算方法の検討を行った。計算方法として電磁場の有限要素法による解析も検討したが、こちらは結果を得るに至っておらず、集中定数素子モデルによる解析のみが行われた。検討の結果、オートトランスを用いた受動昇圧回路を組み込むこととした。その際、昇圧比の制限要因となるのが磁気損失と誘電損失であるが、マウント用の絶縁土台の材質として誘電損失の小さいガラス強化型PEEK材を用いた。このマウント台に結晶を実装し、電気容量を測定したところ、4.9pFという結果が得られた。結晶の固有軸と電極の方位が狂うと最大で2.8倍の容量変化が生じるが、結晶の比誘電率の文献値と結晶寸法から予想される容量と実測値の誤差は8%の誤差であった。このことから、今回作成した結晶とその電極・マウント台が所望の特性となっていることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 電気光学変調器を利用した光アイソレーション系の開発2009

    • 著者名/発表者名
      森脇成典
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-30

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi