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2008 年度 実績報告書

負電荷ハイペロン励起状態の輻射崩壊の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540293
研究機関大阪大学

研究代表者

堀田 智明  大阪大学, 核物理研究センター, 助教 (30332745)

キーワード中性子検出器 / 高速データ処理回路 / シリコンストリップ検出器
研究概要

平成20年度は、本課題研究の実験に向け、検出器の詳細検討とそれに関わるデータ収集系の整備を行った。本研究課題では、Σマイナス(1385)ハイペロンの崩壊を正確に検出する必要があるが、その基本となる中性子検出器について検討の結果、当初計画していた液体シンチレーターを用いたものではなく、プラスチックシンチレーター検出器を使用した方が良いという結論を得た。プラスチックシンチレーター検出器を用いることによって、検出器が細かく分割され、位置検出の精度が高くなるからである。一方で、処理すべき信号の数が増えて検出器のコストが増大する可能性があるが、本研究課題について国内外の研究者と議論したところ、検出器の一部について協力が得られる事となり、コスト面の問題は解消した。また、崩壊過程に生成するΣマイナス(1197)粒子の崩壊点を精度良く測定するために、シリコンストリップ検出器を用いる必要があることが分かった。これらの検討結果を踏まえ、検出器整備の優先度としてシリコンストリップの読み出し回路系の構築が高いと判断し、これらの開発を開始した。この読み出し回路は、従来使われていた読み出し回路に比べて非常に短い100ナノ秒程度というパルス整形時間で信号を処理できる性能を有しており、本課題研究に必要な大強度ビームでの実験に適したものである。平成20年度末の段階では、検出器から得られる信号を処理する回路の開発にとどまっているが、来年度以降検出器全体の開発、整備を進めて行く計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hadron Physics with LEPS at SPring-82008

    • 著者名/発表者名
      堀田 智明
    • 学会等名
      10th International Workshop on Meson Production, Properties, and Interaction
    • 発表場所
      クラクフ(ポーランド)
    • 年月日
      2008-06-10

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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