研究課題/領域番号 |
20540305
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
仲吉 一男 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 技師 (80391746)
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研究分担者 |
安 芳次 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, シニアフェロー (00391730)
千代 浩司 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 技師 (10391799)
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キーワード | ソフトウェア開発手法 / モデル駆動アーキテクチャ / DAQミドルウェア |
研究概要 |
平成21年度は市販の開発ツールを用いてモデルからスケルトンソースコードの生成のテストを行った。平成22年度は、そのモデルを基にDAQオペレータというソフトウェアの実装を行い、この開発手法の評価を行った。DAQオペレータは、複数のDAQコンポーネントというソフトウェアを制御するためのソフトウェアである。ユーザはデータ収集のためのコマンドをDAQオペレータへ送信して実験の制御を行う。そのコマンドはDAQオペレータからDAQコンポーネントへ送信される。またDAQオペレータは複数のDAQコンポーネントからのステータス情報をユーザに送信する。 現在のDAQミドルウェアのパッケージに含まれるDAQオペレータは、C++により実装されているが、今回はPythonというスクリプト言語により実装を行った。これはモデル駆動アーキテクチャによるソフトウェア開発の特徴である"Platform Independent Model"と"Platform Specific Model"の2階層のモデルによる設計を行ったことで可能となった。現行のDAQミドルウェアパッケージに含まれるDAQオペレータと今回開発したものは同じモデルを使用しているためその機能は同等である。今後、他の言語やオペレーティングシステムに対応したDAQオペレータを開発する際も、今回作成した"Platform Independent Model"は、再利用が可能である。このようにモデル駆動による新しいソフトウェア開発手法の有用性を確認することができた。
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