研究課題
基盤研究(C)
希土類化合物における低温秩序状態の秩序変数が、f電子の多極子に起因するか否かを、核比熱測定により手軽にかつ高精度で判定する実験方法を確立した。この手法を用いて、充填スクッテルダイトを中心とする様々な希土類化合物の秩序相を探索した。特にPrRu_4P_<12>においては、Prイオンのf電子と核スピンが超微細相互作用により結合して形成された多重項状態(超微細結合多重項)が、結晶固体中で格子を形成している稀有な状態が発現していることを、初めて観測することに成功した。
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J.Phys.Soc.Jpn. 80,5月号
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http://www.comp.tmu.ac.jp/~aoki/