研究概要 |
1有限温度相関関数に関する研究 ドイツ・ブッパタール大学のグループとの研究により定式化された量子スピン鎖の相関関数の評価法に関してスピン1/2でしか知られていなかった結果をスピン1に拡張することに成功jした この結果は、研究代表者により京都(2009年7月)において発表され, 一本の論文がプロシーディングに投稿中であり、さらにもう一通投稿準備中である さらに量子もつれを特徴づけるconcurrenceと呼ばれる量を定量的に評価し、その結果をIPMU(2010年2月)において発表した。 2.転送行列の満たす関数等式の研究 伊山・井上・国場・中西氏との共同研究により、転送行列の隠れた周期性に関する研究をおこなった。 可積分な格子模型に付随する転送行列に関する関数等式を用いたクラスター代数による解釈により 様々な例に対する周期性の証明を得た。 また国場・中西氏との共同研究によりクラスター代数から逆にヒントを得、必ずしも格子模型に起因しない拡張された関数等式を提案しその解析をおこなった。 これらの結果は、すでに学術誌に発表された。
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