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2008 年度 実績報告書

コンドリュール-マトリックス構造から探る微惑星集積過程への拘束条件

研究課題

研究課題/領域番号 20540411
研究機関神戸大学

研究代表者

中村 昭子  神戸大学, 理学研究科, 准教授 (40260012)

キーワード圧密 / 微惑星 / コンドリュール
研究概要

塵微粒子集合体・焼結体に対して、真空下においてコンドリュール模擬粒子を1m/s〜数10m/sの様々な衝突速度で打ち込む実験を行うことにより、以下を具体的目的として研究を遂行する。本年度は、真空下において、コンドリュール模擬粒子を数10m/sまで加速するための実験のセットアップと、マトリックス模擬粒子である微粒子集合体や焼結体の作成と物性測定を以下のように行った。
1.コンドリュール模擬粒子加速装置の開発
現有の口径3.2mmの小型ガス銃を用いて以下に説明するコンフィギュレーションにより、試射を行った。ヘリウムガスで加速した鉄球弾丸により一次標的(ステンレス、アルミニウム板)に圧縮波をおこし、この波によって、一次標的後段に設置したコンドリュール模擬粒子である1mmのガラス球を加速した。現有の高速度カメラにより模擬粒子を撮像することで、その飛翔速度を決定したところ、100m/s程度の速度は達成できていた。ただし、1mmガラス球の飛翔方向がばらつくところが課題として残っている。
2.微粒子集合体・焼結体への衝突実験の準備
粒径0.1,1,10μmのシリカ微粒子を用い、数種類の空隙率の微粒子集合体を作成した。さらに、加熱温度・時間を変化させて異なる強度を持つシリカ微粒子焼結体も用意した。圧縮試験装置を用いて数10MPaまでの圧力を加えて、微粒子集合体の圧密応答を測定したところ、10μmの粒子層の空隙率はほとんど変化しなかったのに対し、0.1、1μm粒子層の空隙率は顕著に減少することが観察された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Compaction experiments of silica aggregates2009

    • 著者名/発表者名
      N. Machii
    • 雑誌名

      Proc. 41st ISAS Lunar and Planet. Sci. Symp. in press

  • [学会発表] シリカ微粒子集合体へのミリメートルサイズガラス粒子の衝突実験2008

    • 著者名/発表者名
      町井渚, 中村昭子
    • 学会等名
      日本惑星科学会2008秋季講演会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-11-02
  • [学会発表] Measurement of porosity- pressure relaton of silica micro particles and its application to impact compaction of dust aggregates2008

    • 著者名/発表者名
      N. Machii
    • 学会等名
      Asia Oceania Geosciences Society (AOGS)Meeting
    • 発表場所
      Busan, Korea
    • 年月日
      2008-06-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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