研究概要 |
昨年度に引き続き,コンドリュール模擬粒子(ガラス球)を加速する手法の開発を行った.プラスチック円柱弾丸の先をくぼませ,そこに円柱の直径よりも小さいガラス球弾丸をセットしガス銃で加速する.円柱弾丸は、ガス銃の銃身の先端に取り付けたストッパで止めて1mmのガラス球のみを標的に衝突させる手法により,速度~200m/sで弾丸を飛翔させることができた. そこで,協力研究者であるJ.Blumのグループと共同で,~1μmのシリカ微粒子層ヘガラス球を衝突させてガラス球が打ち込まれたマトリックス模擬微粒子集合体の観察を行う実験を行った. さらに,このような微粒子層への弾丸のもぐりこみの動力学を理解するため,弾丸が微粒子層内でどのように減速されるか調べる準静的・動的実験を行った.動的実験では,流体抵抗(弾丸速度2乗に比例する抵抗)とそれ以外の抵抗力を受けていることがわかった.流体抵抗以外の抵抗力の大きさは,準静的に測定した抵抗力の大きさとオーダーでは一致することがわかった.
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