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2009 年度 実績報告書

「背弧のひらき方」の解明・背弧海底拡大軸での詳細な海洋リソスフェア形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540417
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

富士原 敏也  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究主任 (30359129)

キーワード背弧海盆 / 海底拡大 / リソスフェア形成過程 / マリアナトラフ / しんかい6500 / 玄武岩溶岩 / 地磁気異常 / 重力異常
研究概要

前年度に実施したマリアナトラフ北緯17度付近調査航海で得られた各種類の深海調査データについて、データ個別に分析・解析を進めた。岩石(玄武岩)試料に関しては、XRF, EPMAを用いた主成分・微量成分組成分析を行った。更に岩石磁気の分析を行った。潜水船地質観察により、海底溶岩流形態の分類と溶岩流形態の地域変化を調べた。
また潜水船観察によるグラウンド・トゥルースを得たことによって、過去研究で得ていたサイドスキャンソナー画像を用いた地質、テクトニクスの議論の確度を高めることができた。地球物理データに関しては、潜水船を用いた海底サブボトム・ブロファイラー観測から、溶岩流の上に載った薄い表層堆積層厚を調べた。堆積層厚の差によって、溶岩流の相対的な噴出年代差(新旧関係)を推定した。潜水船での磁場観測データを解析し深海地磁気異常を求め、微細な海底磁化構造を調べた。成果の公表・公開として、地磁気異常に関する予察的な研究成果を国際地球電磁気学・超高層物理学協会(IAGA)、および日本地球惑星科学連合大会で発表した。また、潜水船を用いた深海地磁気観測の調査・解析手法の技術的側面を記述した論文を、JAMSTEC Report of Research and Development誌に発表した。本研究で採取した岩石情報、化学分析値は、海洋研究開発機構が運用管理する岩石サンプルデータベースに公開した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] Near-bottom Magnetic Measurements with Submersible Shinkai 65002009

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara, T.
    • 雑誌名

      JAMSTEC Report of Research and Development (special issue)

      ページ: 111-122

    • 査読あり
  • [学会発表] Near-bottom magnetic field observations at the Mariana Trough back-arc spreading center2009

    • 著者名/発表者名
      富士原敏也
    • 学会等名
      国際地球電磁気学・超高層物理学協会(IAGA)
    • 発表場所
      ハンガリー・ショプロン
    • 年月日
      2009-08-28
  • [学会発表] マリアナトラフ17°N背弧拡大軸の潜航調査2009

    • 著者名/発表者名
      富士原敏也, 他3名
    • 学会等名
      日本惑星科学連合大会
    • 発表場所
      千葉市・幕張メッセ
    • 年月日
      2009-05-17
  • [備考]

    • URL

      http://www.godac.jamstec.go.jp/cruisedata/yokosuka/j/YK08-08_leg1.html

  • [備考]

    • URL

      http://www.godac.jamstec.go.jp/ganseki/index_jp.html

  • [備考]

    • URL

      http://docsrv.godac.jp/MSV2_DATA/23/JAM_RandD_sp_contents.pdf

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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