熱帯対流圏における大規模有限振幅不安定モードの力学と,予測可能性への影響評価

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20540422
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 気象・海洋物理・陸水学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 向川 均 京都大学, 防災研究所, 教授 (20261349)
• 研究協力者: 佐藤 均 気象庁, 地球環境・海洋部, 技官
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 予測可能性 / 大気運動 / 熱帯

研究概要

熱帯大気には活発な対流活動を伴う循環変動が存在するが、これまで熱帯大気循環の予測可能性は正しく評価されていなかった。このため、本研究では、熱帯大気循環の予測可能性評価に必要な熱帯域有限振幅不安定モードについて気象庁アンサンブル予報システムを用いて詳しい解析を行い、その力学特性を明らかにした。また、熱帯域大気循環偏差が、中高緯度域の大気循環の予測可能性に及ぼす影響についても評価した。

研究成果

• [雑誌論文] Subtropical Pacific SST variability related to the local Hadley circulation during the premature stage of ENSO (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Chikamoto, Y.Tanimoto, H.Mukougawa, M.Kimoto
  • 雑誌名: J.Meteor.Soc.Japan 88 ページ: 183-202
  • 査読あり
• [雑誌論文] Predictability during the onset period of a Euro-Atlantic blocking event during 12-21 December 2007 (2010)
  • 著者名/発表者名: K. Takemura, H.Mukougawa
  • 雑誌名: SOLA 6 ページ: 109-112
  • 査読あり
• [雑誌論文] 成層圏でのプラネタリー波の反射と関連する帯状構造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 向川均・佐冶憲介・小寺邦彦
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 53B ページ: 307-312
• [雑誌論文] アンサンブル予報データを用いたブロッキング形成期の予測可能性に関する解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹村和人・向川均
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 53B ページ: 321-327
• [雑誌論文] 気象庁週間アンサンブル予報データを用いたブロッキング形成期の予測可能性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹村和人・向川均
  • 雑誌名: 平成21年度「異常気象と長期変動」研究集会報告 ページ: 18-23
• [雑誌論文] 成層圏でのプラネタリー波の反射と関連する帯状風構造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐冶憲介・向川均・小寺邦彦
  • 雑誌名: 平成21年度「異常気象と長期変動」研究集会報告 ページ: 81-84
• [雑誌論文] 2009年1月大規模突然昇温の特徴とその予報について (2010)
  • 著者名/発表者名: 一丸知子・廣岡俊彦・向川均
  • 雑誌名: 平成21年度「異常気象と長期変動」研究集会報告 ページ: 90-93
• [雑誌論文] Influence of stratospheric circulation on the predictability of the tropospheric Northern Annular Mode (2009)
  • 著者名/発表者名: H.Mukougawa, T.Hirooka, Y.Kuroda
  • 雑誌名: Geophys.Res.Lett.(doi:10.129/2008GL037127) 36 ページ: L09914
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characteristics of the meso-scale environments of storms associated with typhoon-spawned tornadoes in Miyazaki, Japan (2009)
  • 著者名/発表者名: K.Sakurai, H.Mukougawa
  • 雑誌名: SOLA(doi:10.2151/sola.2009-002) 5 ページ: 5-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] 宮崎県で発生した台風に伴う竜巻の発生環境場 (2009)
  • 著者名/発表者名: 櫻井渓太・向川均
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 52B ページ: 403-412
• [雑誌論文] 熱帯季節内振動がPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 向川均・林麻利子
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 52B ページ: 413-419
• [雑誌論文] MJOがPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 向川均・林麻利子
  • 雑誌名: 平成20年度「異常気象と長期変動」研究集会報告 ページ: 5-10
• [雑誌論文] 2001-2006年冬季北半球成層圏循環の予測可能性について (2009)
  • 著者名/発表者名: 一丸知子・廣岡俊彦・向川均
  • 雑誌名: 平成20年度「異常気象と長期変動」研究集会報告 ページ: 35-40
• [雑誌論文] Tropospheric impact of reflected planetary waves from the stratosphere (2008)
  • 著者名/発表者名: K.Kodera, H.Mukkougawa, S.Itoh
  • 雑誌名: Geophys.Res.Lett.(doi:10.129/2008GL034575) 35 ページ: L16806
  • 査読あり
• [雑誌論文] 対流圏北半球環状モードの予測可能性に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 向川均・黒田友二・廣岡俊彦
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 51B ページ: 355-363
• [雑誌論文] JRA-25再解析データに基づくHadley循環の長期変化に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 正木岳志・岩嶋樹也・向川均
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 51B ページ: 365-375
• [雑誌論文] ブロッキングと成層圏突然昇温との関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 風本圭佑・向川均
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 51B ページ: 377-386
• [雑誌論文] 熱帯域季節内振動の活動度と予測可能性との関係 (2008)
  • 著者名/発表者名: 谷口博・向川均・近本喜光・久保田拓志・前田修平・佐藤均・伊藤明
  • 雑誌名: 京都大学防災研究所年報 51B ページ: 387-397
• [学会発表] 夏季北西太平洋域の循環偏差が中高緯度大気循環の予測に及ぼす影響について (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中智之・向川均
  • 学会等名: 2010年度日本気象学会関西支部第3回例会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-03-04
• [学会発表] 成層圏突然昇温が北半球環状モードの予測可能性に与える影響 --2009年・2010年冬季の比較解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長田翔・向川均・黒田友二
  • 学会等名: 2010年度日本気象学会関西支部第3回例会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-03-04
• [学会発表] 夏季北西太平洋域の対流活動が中高緯度大気循環の予測に及ぼす影響について (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中智之・向川均
  • 学会等名: 平成22年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2011-02-22
• [学会発表] 成層圏突然昇温と北半球環状モードの予測可能性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 向川均・長田翔・黒田友二
  • 学会等名: 平成22年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2011-02-22
• [学会発表] A comparison of stratosphere-troposphere dynamical coupling during vortex-splitting major stratospheric sudden warmings in the Northern and Southern Hemispheres (2010)
  • 著者名/発表者名: T.Hirooka, T.Ichimaru, Y.Harada, H.Naoe, H.Mukougawa
  • 学会等名: 2010 Meeting of the Americas
  • 発表場所: Foz do Iguassu, Brazil
  • 年月日: 2010-08-10
• [学会発表] 成層圏でのプラネタリー波の反射と関連する帯状風構造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 向川均・佐冶憲介・小寺邦彦
  • 学会等名: 平成21年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2010-02-24
• [学会発表] 週間アンサンブル予報データを用いたブロッキング形成期の予測可能性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹村和人・向川均
  • 学会等名: 平成21年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2010-02-24
• [学会発表] Vortex splitting of the major stratospheric sudden warming in January 2009 and its predictability (2009)
  • 著者名/発表者名: T.Hirooka, T.Ichimaru, H.Mukougawa
  • 学会等名: AGU 2009 Fall Meeting
  • 発表場所: San Francisco, USA.
  • 年月日: 2009-12-18
• [学会発表] 成層圏でのプラネタリー波の反射と関連する帯状風構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐冶憲介・小寺邦彦・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2009年度秋季大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2009-11-26
• [学会発表] 2009年1月大規模突然昇温の特徴とその予報について (2009)
  • 著者名/発表者名: 一丸知子・廣岡俊彦・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2009年度秋季大会
  • 発表場所: 福岡.
  • 年月日: 2009-11-26
• [学会発表] ブロッキング形成期の予測可能性に関する事例解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹村和人・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2009年度秋季大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2009-11-25
• [学会発表] 成層圏でのプラネタリー波の反射と関連する帯状風構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐冶憲介・向川均・小寺邦彦
  • 学会等名: 平成21度「異常気象と長期変動」研究集会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2009-10-30
• [学会発表] 2009年1月大規模突然昇温の特徴とその予報について (2009)
  • 著者名/発表者名: 一丸知子・廣岡俊彦・向川均
  • 学会等名: 平成21度「異常気象と長期変動」研究集会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2009-10-30
• [学会発表] 気象庁週間アンサンブル予報データを用いたブロッキング形成時の予測可能性評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹村和人・向川均
  • 学会等名: 平成21度「異常気象と長期変動」研究集会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2009-10-29
• [学会発表] Variability of predictability limits in the Northern Hemisphere stratosphere during winter (2009)
  • 著者名/発表者名: T.Ichimaru, T.Hirooka, H.Mukougawa
  • 学会等名: 15th Conference on Middle Atmosphere
  • 発表場所: Stowe, VT, USA.
  • 年月日: 2009-06-12
• [学会発表] On the influence of the tropical intraseasonal oscillation to the predictability of the Pacific/North American pattern (2009)
  • 著者名/発表者名: H.Mukougawa, M.Hayashi
  • 学会等名: 2nd international workshop on prevention and mitigation of meteorological disasters in southeast Asia
  • 発表場所: Bandung, Indonesia.
  • 年月日: 2009-03-05
• [学会発表] 熱帯季節内振動がPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 向川均・林麻利子
  • 学会等名: 平成20年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-02-25
• [学会発表] 宮崎県で発生した台風に伴う竜巻の発生環境場 (2009)
  • 著者名/発表者名: 櫻井渓太・向川均
  • 学会等名: 平成20年度防災研究所年次研究発表会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-02-25
• [学会発表] Predictability of stratospheric circulations in Northern Hemisphere winters from 2001 to 2006 (2008)
  • 著者名/発表者名: T.Ichimaru, T.Hirooka, H.Mukougawa
  • 学会等名: AGU 2008 Fall Meeting
  • 発表場所: San Francisco, USA.
  • 年月日: 2008-12-16
• [学会発表] MJOがPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 向川均・林麻利子
  • 学会等名: 平成20年度「異常気象と長期変動」研究集会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2008-10-31
• [学会発表] 2001-2006年冬季北半球の成層圏循環の予測可能性について (2008)
  • 著者名/発表者名: 一丸知子・廣岡俊彦・向川均
  • 学会等名: 平成20年度「異常気象と長期変動」研究集会
  • 発表場所: 宇治
  • 年月日: 2008-10-31
• [学会発表] MJOがPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 向川均・林麻利子
  • 学会等名: 研究会「長期予報と大気大循環」
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-10-02
• [学会発表] Intercontinental tropospheric teleconnection by planetary wave reflection in the stratosphere (2008)
  • 著者名/発表者名: K.Kodera, H.Mukougawa
  • 学会等名: 4th SPARC general assembly
  • 発表場所: Bologna, Italy.
  • 年月日: 2008-09-01
• [学会発表] Influence of stratospheric circulation on the predictability of the tropospheric northern annular mode (2008)
  • 著者名/発表者名: H.Mukougawa, Y.Kuroda, T.Hirooka
  • 学会等名: 4th SPARC general assembly
  • 発表場所: Bologna, Italy.
  • 年月日: 2008-09-01
• [学会発表] Predictability of stratospheric circulations during recent sudden warming events (2008)
  • 著者名/発表者名: T.Hirooka, T.Ichimaru, H.Mukougawa
  • 学会等名: 4th SPARC general assembly
  • 発表場所: Bologna, Italy.
  • 年月日: 2008-09-01
• [学会発表] Predictability of stratosphere-troposphere dynamical coupling examined by JMA 1-month ensemble forecast dataset (2008)
  • 著者名/発表者名: H.Mukougawa, Y.Kuroda, T.Hirooka
  • 学会等名: Workshop on the stratosphere-troposphere dynamical coupling and its role in climate variations and change
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-07-30
• [学会発表] MJOがPNAパターンの予測可能性に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 林麻利子・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2008年度春季大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-05-21
• [学会発表] JRA-25再解析データに基づくHadley循環の長期変化に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 正木岳志・岩嶋樹也・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2008年度春季大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-05-21
• [学会発表] 初冬におけるブロッキングと成層圏突然昇温との関連に関する解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 風本圭佑・向川均・黒田友二・廣岡俊彦
  • 学会等名: 日本気象学会2008年度春季大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-05-18
• [学会発表] 日本における竜巻を伴う雷雨の発生環境場とポテンシャル予報に関する研究 ～宮崎県で発生した台風に伴う竜巻の発生環境場～ (2008)
  • 著者名/発表者名: 櫻井渓太・向川均
  • 学会等名: 日本気象学会2008年度春季大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-05-18
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.dpac.dpri.kyoto-u.ac.jp/top/mjojoint.html