研究概要 |
3台の4kHz-CATSを用いた沿岸音響トモグラフィー実験を、通行船舶の海難事故の多発で有名な、来島海峡で2009年7~8月に実施した。海峡を通過する潮流の通過流量変動の振幅は、小潮-大潮に対して、50,000m3/sから150,000m^3/sまでの範囲で大きく変化した。大潮-小潮の周期(14日)で時間平均した通過流量は、4,700m3/sの誤差幅をもって、東向きに7,200m^3/sとなった。来島海峡で5日周期の水温変動が発生していることが発見された。この水温変動は、0.45m/sの位相速度で東向きに伝播することがわかった。
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