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2008 年度 実績報告書

能動型衛星データと数値モデルによるエアロゾル間接効果の実態把握とメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 20540427
研究機関長崎大学

研究代表者

河本 和明  長崎大学, 環境科学部, 准教授 (10353450)

キーワード間接効果 / 能動センサー / 数値モデル
研究概要

本研究は衛星データ(特に能動型センサーによる鉛直方向の情報)と数値モデルを用いてエアロゾル間接効果をより深く理解するという目的のために、データを用いて実態を把握する解析軸と数値モデルを用いて各プロセスの寄与やメカニズムを探求するモデル軸という2つの柱から成っている。今年度は解析軸ではCALIPSO(Cloud-Aerosol Lidar and Infrared Pathfinder Satellite),CloudSat,TRMM(Tropical Rainfall Measuring Mission)といった衛星データを収集し、読み込みや切り出しなどの整備を行う中で東アジア、アマゾン、遠洋を対象に動態の特徴を抽出する試みを行った。またモデル軸では解析軸からデータ提供される雲やエアロゾル、降雨場の値を入力し計算を始められるようプログラムを変更し、計算時間短縮や各種プロセスの高度化などを行った。
さらにPotential Radiative forcingという指標(雲の光学的厚さ、雲量、エアロゾルの光学的厚さ、水蒸気量といった気象要素が微少量だけ増加した場合にどれだけ地表面短波放射量が変化するか)を定義し、中国を中心とする東アジア域に対して応用した。その結果、雲とエアロゾルの寄与は地理的および季節的に大きく変動することがわかった。また水蒸気の影響は概して小さいことがわかった。これらの結果を査読付き学術雑誌(Geophysical Research Letters)に投稿し、出版された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Relative contributions to surface shortwave irradiance over China : A new index of PRF2008

    • 著者名/発表者名
      Kazuaki Kawamoto, Tadahiro Hayasa
    • 雑誌名

      Geophysical Research Letters 35

      ページ: L17809

    • 査読あり
  • [学会発表] 地表面短波放射量変動への気象要素の相対的寄与2008

    • 著者名/発表者名
      河本和明
    • 学会等名
      日本気象学会秋季大会
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2008-11-21
  • [学会発表] Introducing PRF for quantifvine the ERB2008

    • 著者名/発表者名
      河本和明
    • 学会等名
      International Radiation Symposium
    • 発表場所
      フォズドイグアス(ブラジル)
    • 年月日
      2008-08-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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