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2008 年度 実績報告書

海象リモートセンシングの実用化とその応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540429
研究機関琉球大学

研究代表者

久木 幸治  琉球大学, 理学部, 教授 (60305183)

キーワード海流 / 黒潮 / 再循環流 / 海洋レーダ / 東シナ海 / 海上風 / リモートセンシング / JCOPE
研究概要

短波海洋レーダによる海流データと人工衛星リモートセンシングデータを用いて,沖縄本島西方海域の海流・海上風・海面水温の関係を調べた。短波海洋レーダとは,沿岸から,短波帯の電波を海面に照射し,海面で散乱されて戻ってきた電波をスペクトル解析(得られたスペクトルをドップラースペクトルという)することによって,表層の海流や波浪などを観測する装置である。海上風はマイクロ波散乱計によるもの、海面水温はマイクロ波放射計によって得られたものである。この沖縄本島西方海域の観測例は少なく、海洋環境の実態は殆ど知られていない。この海域は黒潮(西岸境界流)の東側の再循環域に相当する。従って北上する黒潮に対して,南下する流れがあると考えられる。海洋レーダによる海流の観測期間は1999・2000年内の各々約1ヶ月程度である。観測期間が短いため,2003年から2005年までのJCOPE(Japan Coastal Ocean Predictability Experiment)による同化データも使用した。海洋レーダによる海流データと人工衛星リモートセンシングデータを解析した結果,この海域の平均海流は南向きであること,この海流の向きは海面水温と対応していることが示された。この南向き流は強くなることがある。また黒潮の東側の海上では,正負の風応力カールが見られる。そして南向き流は強いときは,この風応力カールが強化されることが示された。これらの結果は,JCOPEデータによっても確認された。この成果は海象リモートセンシングの応用研究の一部となるものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The southward recirculation of the East China Sea Kuroshio west of the Okinawa Island2009

    • 著者名/発表者名
      Hisaki Yukiharu
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research

      ページ: doi : 10.1029/2008JC004943

    • 査読あり
  • [学会発表] 海洋レーダによる波浪データの品質管理2008

    • 著者名/発表者名
      久木幸治
    • 学会等名
      2008年度日本海洋学会秋季大会
    • 発表場所
      広島国際大学, 呉市
    • 年月日
      2008-09-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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