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2011 年度 実績報告書

海象リモートセンシングの実用化とその応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540429
研究機関琉球大学

研究代表者

久木 幸治  琉球大学, 理学部, 教授 (60305183)

キーワード海洋レーダ / 波浪スペクトル / ドップラースペクトル / インバージョン / SOM / クラスター法 / EOF
研究概要

短波海洋レーダから波浪スペクトルを,インバージョンによって求める手法を開発した。短波海洋レーダから推定された波浪データと,現場観測及びモデルで予測された波浪データの相互比較を行った。中間周波数帯の波浪エネルギーは,低・高周波数帯のそれらよりも良く一致した。中間周波数帯は最もエネルギーの大きな周波数帯である。一方,波向きは高周波数帯で最も良く一致する。これは,高周波数帯の波向きは風向に最も近く,風向は一次散乱の比から求められるからである。レーダで求めた平均波高分布とモデル推算による平均波高分布も類似していた。また沖縄島東方沖における海洋レーダ流速ベクトル分布図から,その分類法に関する比較研究を行った。比較したのは自己組織化マップ(SOM)解析とクラスター法である。分類の結果,観測域東側で強い南向きの流れがあるパターンと,時計回りの渦のような流れがあるパターンとが示された。次に経験的直交関数(EOF)解析によって,データの次元を圧縮し,そのデータ分類への影響を調べた。流速ベクトル分布データをEOF上位モード番号で表現することにより,データの次元を圧縮する。そしてその打ち切りEOFモード番号の,データ分類への依存性を調べた。その結果,SOMによる分類は,クラスター法による分類に比べて,打ち切りEOFモード番号依存性が小さいことが示された。すなわちEOFによって,データ次元の圧縮或いはノイズの除去が必要な場合において,クラスター法では,その打ち切りEOFモードをどう設定するかが問題となる。一方,SOMでは,こうした問題はないことを示している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Classification of surface current maps2013

    • 著者名/発表者名
      Hisaki Y.
    • 雑誌名

      Deep-Sea Research Part I

      巻: 73 ページ: 117-126

    • DOI

      10.1016/j.dsr.2012.12.001

    • 査読あり
  • [学会発表] Wave measurement by single HF radar and comparisons with in-situ observed and model predicted wave data.2012

    • 著者名/発表者名
      Hisaki, Y
    • 学会等名
      11th International Radiowave Oceanography Workshop
    • 発表場所
      Univ. of Toulon, Toulon, France
    • 年月日
      20120417-20120419
  • [学会発表] 風向変化に対する波向きの変化と,遠距離海洋レーダによる海上風向補正の試み2011

    • 著者名/発表者名
      久木幸治, 宮里琢磨, 鹿島基彦, 児島正一郎
    • 学会等名
      九州大学応用力学研究所 共同研究集会
    • 発表場所
      福岡県春日市
    • 年月日
      20111214-20111215
  • [学会発表] 波浪モデルにおける高分解能スペクトル推算2011

    • 著者名/発表者名
      久木幸治
    • 学会等名
      2011年度日本海洋学会秋季大会
    • 発表場所
      福岡県春日市
    • 年月日
      20110926-20110929

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公開日: 2014-07-24  

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